患者さまへ
外科 消化器・一般外科
当院には、世田谷区周辺の中核病院・地域医療支援病院としての責務を自覚し、地域の総合医療センターとして高度の医療機能を発揮することが求められています。 外科においては、主に悪性疾患の外科治療を行っていますが、EBM(根拠に基づいた医療)を基本に、高度の医療水準を満たすとともに、一人一人の患者さまのニーズを考えたオーダーメード的なきめ細やかな医療の実践を心掛けています。
副院長・外科部長 | 高田 厚 |
---|---|
資格 | 日本外科学会指導医・専門医 |
当院には、世田谷区周辺の中核病院・地域医療支援病院としての責務を自覚し、地域の総合医療センターとして高度の医療機能を発揮することが求められています。 外科においては、主に悪性疾患の外科治療を行っていますが、EBM(根拠に基づいた医療)を基本に、高度の医療水準を満たすとともに、一人一人の患者さまのニーズを考えたオーダーメード的なきめ細やかな医療の実践を心掛けています。
副院長・外科部長 | 高田 厚 |
---|---|
資格 | 日本外科学会指導医・専門医 |
診療スタッフ5名(部長1名、医長3名、医員1名)およびシニアレジデント2名の7名で診療にあたっています。
病棟では、医師は4チームにグループ分けが行われており、各チームのなかで主治医と担当医が決められ、いわゆるチーム医療が行われています。
救急患者に対しても、原則的には各チームで対応しています。
消化器のがんでは、早期がんから高度進行がんまで、それぞれのステージに対応した治療方針を立てています。手術治療に関しては、患者さまの負担を軽減するために低侵襲手術を実践していますが、当院で行う悪性疾患に対する腹腔鏡下手術の技量は、全国の主要施設と遜色ありません。 2022年4月に東京都がん診療連携拠点病院に認定され、がんに対する診療体制も一層強化されました。キャンサーボードの開催、がん患者相談支援センターの設置、がん看護相談、薬剤師外来、がんリハビリテーション、管理栄養士による栄養指導、がんサロンの開催、緩和ケアチームによるサポート体制の強化等、多職種でがんの患者さまを支援する体制が整備されています。治療後には、がん連携クリニカルパスを用いて、かかりつけの先生方との医療連携も行っています。 また、虫垂炎、ヘルニア、胆石症といった消化器の一般的な疾患も数多く扱っています。さらに、腸閉塞や腹膜炎等の救急疾患に対する即応能力が高いことも当科の特徴で、手術が必要な患者さまの診断から治療まで迅速に対応しています。区民の皆様が安心して暮らせるための医療のセーフティネットの一助となれば幸いです。
高度肥満症に対する外科手術を行っています。
内科的治療を行っても十分な改善がみられない高度肥満症患者さんは、当外来にてご相談ください。
医長 | 叶多 寿史 |
---|---|
専門・得意分野 | 肥満・減量外科 |
資格 | 日本外科学会専門医 日本大腸肛門病学会専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本乳癌検診マンモグラフィ読影認定医 身体障害者指定医 医師緩和ケア研修会修了 |
医長 | 小林 敦夫 |
---|---|
資格 | 日本内視鏡外科学会技術認定取得者 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医・専門医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 東京都認定難病指定医 身体障害者指定医 医師緩和ケア研修会修了 |
医長 | 藤代 雅巳 |
---|---|
資格 | 日本外科学会専門医 東京都認定難病指定医 身体障害者指定医 医師緩和ケア研修会修了 |
医員 | 高橋 佳久 |
---|---|
資格 | 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会専門医 消化器がん外科治療認定医 身体障害者指定医 東京都認定難病指定医 医師緩和ケア研修会修了 |
医師 | 林 健太郎 |
---|
消化器癌に対する定型手術から拡大・縮小手術まで、原疾患の進行度に応じた手術を施行しています。
腹腔鏡手術は、胆石症の他、早期および準早期の胃癌、大腸癌にも積極的に行っており、好結果をもたらしています。
その他、ヘルニア、痔疾患なども広く取り扱っています。
肺癌の定型手術の他、胸腔鏡を使っての転移性肺癌の切除や気胸の手術等を行っています。
2017年度 | 2018年度 | ||
部位 | 術式 | 件数 | 件数 |
食道 | 食道癌(胸腔鏡) | 3 | 5 |
胃 | 胃全摘術(開腹) | 10 | 11 |
胃切除術 | 11 | 9 | |
胃全摘術(腹腔鏡) | 5 | 2 | |
胃切除術 (腹腔鏡下) | 19 | 15 | |
腹腔鏡下Sleeve胃切除 | 1 | 13 | |
結腸 | 結腸切除術(開腹) | 39 | 29 |
結腸切除(腹腔鏡) | 54 | 39 | |
直腸 | 直腸切除術(開腹) | 18 | 6 |
直腸切除術(腹腔鏡) | 12 | 11 | |
肝 | 肝切除術 | 11 | 4 |
膵 | 膵頭十二指腸切除術 | 2 | 3 |
膵体尾部切除術 | 3 | 1 | |
胆嚢 | 胆嚢摘出術(開腹) | 3 | 4 |
胆嚢摘出術(腹腔鏡下) | 106 | 105 | |
虫垂 | 虫垂切除術(開腹) | 4 | 1 |
虫垂切除術(腹腔鏡下) | 101 | 93 | |
ヘルニア | ヘルニア(直視下) | 101 | 93 |
ヘルニア(腹腔鏡下) | 24 | 24 | |
人工肛門 | 人工肛門造設 | 18 | 20 |
人工肛門閉鎖 | 11 | 4 | |
イレウス解除 | 30 | 16 | |
小腸切除 | 10 | 9 | |
肛門疾患 | 36 | 6 | |
CVポート | 68 | 47 | |
その他 | 40 | 34 | |
合計 | 740 | 605 |
外科では手術を行うほかに、上部内視鏡(胃内視鏡)、下部内視鏡(大腸内視鏡)検査、注腸検査なども行っています。
上部内視鏡は毎週月・金曜日の午前、下部内視鏡は月・火・金の午後、注腸検査は金曜午前に行っています。詳しくは外科外来でお尋ね下さい。
消化器外科の専門外来は特に設けてありませんが、曜日に関係なく受診していただいて結構です。
毎日専門医が外来を担当しています。
呼吸器外科は、月曜日は加藤、木曜日は福田が、甲状腺外は、金曜日の林が担当していますが、急ぐ場合には随時診察いたします。
小学生以下の小児外科対象患者さまは受け入れが困難なため、専門医療機関を受診下さるようお願いします。
手術予定になった患者さんに関しては、毎週定期的に催されている術前検討会で、外科全員で詳しく治療方針や手術方法が検討され、個々の患者さんに最善と思われる治療戦略を立て、その方針をインフォームドコンセントという形で患者さんとご家族に説明するようにしています。
また、週末にはその週の患者さん全員を総括し、患者さんの状態や治療方針を確認するカンファレンスが行われています。さらに、患者さんの病態によっては、多職種(看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など)が参加する合同カンファレンスが随時開催され、個々の患者さんの病状の改善に努めています。
患者さんが、安心して治療に専念できるような環境作りに、外科一丸となって努力しています。
National Clinical Database(NCD)への登録について