医師と技師二十数名により構成されており、各モダリティに数名ずつの配置になっております。大きく分けて撮影部門と治療部門となっております。
撮影部門装置一覧
- X線撮影室3室(FPD)
- 透視撮影装置2台(島津社製)
- ポータブル撮影装置2台(島津社製FPD)
- 骨塩定量測定装置1台(GE社製)
- 乳房撮影装置1台(富士フイルム社製)
- CT撮影装置2台(Canon社製80列、GE社製64列)
- MRI撮影装置2台(SIEMENS社製3T、PHILIPS社製3T)
- 血管撮影装置2台(Canon社製)
- RI(SPECT)装置(SIEMENS社製)
治療部門装置一覧
- 放射線治療装置(Varian社製 Clinac)
- 放射線治療計画装置(Varian社製 Eclipse)
- 放射線治療管理サーバー(Varian社製 ARIA)
- 治療計画用CT撮影装置(GE社製64列)
- 密封小線源刺入支援用ソフトウェア(Euro Meditec社製 VariSeed)
業務紹介
一般撮影
X線を観察したい部位に照射して撮影する検査です。放射線を用いた検査では最も件数の多い検査です。検査室での撮影の他にも病室や手術室でのポータブル検査も行っています。昔はフィルムを現像する必要があり、画像が確認できるまで時間がかかりました。しかし現在はFPD(Flat Panel Detector)と呼ばれる装置を使用することで、数秒で画像を確認することができます。
レントゲン撮影検査室
ポータブル撮影装置
骨密度検査
骨塩定量測定の検査は骨粗鬆症の診断や治療効果の判定に使用されます。骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度含まれているのかを測定しています。レントゲン検査よりも被ばくの量は少ないです。
当院では腰椎、股関節の基本的な測定に加えて、前腕、体脂肪や体組成を含む全身の測定も行っています。
GE社製骨塩定量測定装置
透視検査
X線で動画を撮影しながら検査・治療を行います。よく知られた検査としてバリウムを用いた胃の検査があります。このほかにヨード造影剤を用いた肝胆膵(肝臓・胆のう・膵臓)の検査・治療や、内視鏡を併用した気管支鏡の検査も行っています。また、広範囲を撮影できる特性を活かして脊椎や下肢の全長撮影を行っています。
他にも外科、泌尿器科、婦人科など様々な診療科の検査で使用されます。
島津社製透視撮影装置
主に肝胆膵の検査や治療で使用
島津社製透視撮影装置
主にバリウム検査や気管支鏡検査で使用
乳房撮影
乳房を圧迫し乳腺組織などを写し出します。
当院はマンモグラフィ検診施設・画像認定を取得しており、検診マンモグラフィ撮影認定を取得した女性技師が撮影を担当しております。
また、世田谷区の検診等の撮影も行っています。
富士フィルム社製乳房撮影装置
CT検査(Computed Tomography)
CT検査はX線を人体に透過させ、得られた情報をコンピューターで解析することにより任意の断層像を再構成する装置です。
当院はCT2台体制で体幹部、四肢の検査に加えて心臓及び頭頚部の血管撮影なども実施しています。
Canon社製80列MDCT
GE社製64列MDCT
心臓CT画像
脳血管CT画像
MRI検査(Magnetic Resonance Imaging)
3T装置2台体制でMRI検査を行っています。
電磁波を使用して検査しますので、放射線被ばくはありません。
脳ドック、早期アルツハイマー診断支援VSRAD、全身DWI(がん、転移検索検査)、乳腺MRIなどの検査も行っています。
SIEMENS社製(3T)
2022年12月導入
PHILIPS社製(3T)
2023年10月導入
乳腺MRI画像
全身DWI画像
血管撮影装置
頭頸部、胸部、心臓、腹部、骨盤、上肢、下肢あらゆる部位の血管撮影や治療を行うことができます。当院では血管狭窄部位の治療、血栓回収、動脈瘤塞栓、止血、腫瘍に対する治療(TACE)などの手術が可能です。
Canon社製SinglePlane装置
Canon社製BiPlane装置
脳血管DSA撮影
冠動脈AG画像
核医学検査(RI検査:Radio Isotope)
極微量の放射線を放出する薬を体内に投与し、特定の臓器に集まったところを撮影します。
血流や代謝などの機能評価をすることができます。
脳血流シンチ、DAT線条体シンチ、心筋シンチ、骨シンチなどを多く行っています。
SIEMENS社製SPECT装置
放射線治療
Varian社のClinacを使用し、乳癌術後照射、前立腺癌根治照射、脳転移や骨転移に対する緩和照射などの治療を多く行っています。
Varian社製放射線治療装置