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緩和ケアについて

1.緩和ケアとは

緩和ケアは、がん患者さんとそのご家族を支える医療です。(最近では重度の心不全の患者さんも含まれます)
からだのつらさやこころのつらさができるだけ緩和され、生活の質を落とさないようにお手伝いをします。
緩和ケアは、以前は末期がんの患者さんが受ける終末期医療と同じものとみなされていました。しかし、早期のがんであっても、がんの治療中にはいろいろな原因で、からだやこころのつらい症状が生じることがあります。さらに経済的な問題が起きたり、家族や社会との関係が大きく変化する場合もあります。
そのため最近では、がんと診断されたその日から緩和ケア医療がはじまるといわれています。

2.当院の緩和ケアチーム

緩和ケアチームとは、身体の症状をやわらげる医師,こころの症状を担当する医師と心理療法士、緩和ケアを含むがん患者の一般のケアを担当するがん看護専門看護師と緩和ケア認定看護師、緩和ケアに関連する薬剤の専門家である専薬剤師、療養生活全般を支援する医療ソーシャルワーカー、がん患者の食に関する専門家である管理栄養士、がん患者のリハビリの専門家である理学療法士などからなる医療チームです。
当院では2015年8月から活動を開始しております。

3.当院の緩和ケアチームの活動

がんや重度の心不全の患者さんがより良い症状の緩和が受けられることを目標に以下の活動をしています。

1.疼痛などの症状や心のつらさなどにより困っている患者さんやご家族への直接診療

2.疼痛などの症状や心のつらさなどにより困っている患者さんに関して、主治医や病棟スタッフへのアドバイス(カルテ回診)

3.がん疼痛や身体症状に対する緩和ケアについて病院内、外での普及活動

4.研修・研究会活動の企画・運営

4.緩和ケアチームへの相談方法

痛みが治まらない、薬の副作用で苦しい、気分が落ち込み不安である、今後の療養について相談したい等、緩和ケアチームへの相談を希望される方は、主治医や看護師にご相談いただくか、1F患者支援センターがん看護相談までご連絡ください。緩和ケアチームは主治医や他のスタッフと連携して、より良い症状緩和や医療環境作りをお手伝いいたします。

5.緩和ケア外来

関東中央病院を外来で受診しているがん患者さんのうち、主治医あるいは、ご本人やご家族が希望された場合に緩和ケア外来を受診していただくことができます。

診察日 ・月曜日 9:00~11:30
・木曜日 9:00~11:30
*別日については個別相談しております。
*完全予約制となっております。
診察内容 痛みの治療、倦怠感・食欲不振解消などのための投薬・注射、がんに対する恐怖感などに対するケア 等
問合せ 患者支援センターがん看護相談
(病院の開院日 8:30~16:30)
TEL 03-3429-1171(病院代表番号)

6.疼痛緩和

当院の疼痛緩和を目的とした神経ブロックは、入院中の患者さんを対象に硬膜外鎮痛、神経根ブロック、末梢神経ブロック等に対応しています。腹腔神経叢ブロック、内臓神経ブロック、下腸間膜動脈神経叢ブロック、上下腹神経叢ブロック等には対応できないため、治療が必要と判断した場合は連携する慶應義塾大学病院や近隣の医療機関をご紹介させていただきます。