本年度、健診センターでは公立学校共済組合職域事業研究として、「大腸CT検査」を行います
腸がんや、切除が必要なポリープを発見するための検査として、従来から大腸内視鏡が行われていますが、CTを使って大腸を撮影する「大腸CT検査」が徐々に用いられるようになってきました。
大腸内視鏡と比べて「内服する下剤の量が少ない」「検査時の体の負担が少ない」等のメリットが挙げられており、また、切除が必要な「大きさ1cm以上の病変」に対する発見率は概ね大腸内視鏡と変わりないとされています。
本年度に人間ドックを受診し、研究にご協力頂ける方に「大腸CT検査」を受けて頂き、実際のメリットや発見率を確認するのが今回の研究です。
- 大腸CT検査の詳細は、「大腸CT検査について」をご覧下さい
- 検査に際して、簡単なアンケートにお答えいただきます
- 医師と専門の読影機関が画像を読影し、レポートをお送りします
- 切除やより詳しい検査が必要な病変が見られた場合、後日の受診の有無やその結果などをお電話や書面でご回答頂くことがございます
- 「公立学校共済組合職域事業研究費」の助成により、検査費用の負担はありません
ご予約・お問合せ
お電話でご予約下さい。
関東中央病院 健診センター
TEL:03-3429-1171 内線:3704
受付時間:(平日)火曜日・水曜日・木曜日 15時~16時
東京都世田谷区上用賀6-25-1 関東中央病院 健診センター(7階)
大腸CT検査について
大腸CT検査は、肛門に細い管を挿入し、大腸を炭酸ガスで膨らませてCTを撮影する事で、内視鏡を用いずに大腸の中を観察する検査です。
検査方法
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検査前日
便通を整え、食事は消化の良いものをお摂り下さい。
また、当院からお送りする下剤を内服いただきます。
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検査当日
- 来院いただいた後に、腸管前処置のため下剤を1時間ほどかけて内服します
- CT検査室で、大腸の動きを和らげる薬(鎮痙剤)を肩に注射します
- CT検査台上で横向きになり、肛門に細い管を入れます
- 炭酸ガスを注入して大腸を膨らませます
- 最初はうつぶせ、次に仰向けになってCTを撮影します
- 画像を確認後、チューブを抜いて検査は終了です
・CT検査室に入ってから検査終了までは約10~15分です(多少前後します)
・検査中はお腹の膨満感がありますが、炭酸ガスは空気の100倍以上早く吸収されます。検査が終わると徐々に膨満感は消失していきます。
検査の注意点
- 次の方は検査を受けることができません。また、それ以外の方でも検査前の診察状況などによっては医師の判断で検査をお断りすることがあります。
- 妊娠している方、または妊娠の可能性がある方
- ヨードの摂取制限や、ヨード造影剤に対するアレルギーのある方
- 3ヶ月以内に虫垂炎や大腸の手術を受けた、または大腸内視鏡でがんやポリープを切除した方(事前に担当医にご確認下さい)
- 緑内障、前立腺肥大、不整脈などをお持ちの方は鎮痙剤を使用できないため、撮影は可能ですが、正確な画像が得られない場合があります。
- 鎮痙剤の効果は暫く残存致しますので、当日はご帰宅後も乗り物の運転や機械の操作はできません。お車、バイク、自転車などをご自身で運転しての来院はご遠慮下さい。
- CT検査に伴う医療被曝に配慮し、低被曝CTを用いて撮影します。
- 起こりうる偶発症として、頻度は非常に低いものの穿孔(腸に穴が開くこと)、迷走神経反射などが検査中や直後に見られることがあります。検査中に腹痛、嘔気、冷汗、眩暈などが見られた際にはスタッフに遠慮無くお伝え下さい。