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病気のはなし

胃粘膜下腫瘍-当科と外科の連携治療LECSについて-

2018年3月

湯原 宏樹

胃粘膜下腫瘍とは

粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)は、腫瘍(病的な細胞が増殖したもの)が粘膜の下に存在していて、正常粘膜に覆われているので図のように正常粘膜が盛り上がっているように見える病変です。ほとんどの場合は無症状で、多くの場合、検診のバリウム検査や胃カメラで偶然に見つかります。腫瘍が表面に顔を出している場合は、そこから出血をして、血を吐いたり、便が黒くなったりすることがあります。

胃粘膜下腫瘍-当科と外科の連携治療LECSについて- 胃粘膜下腫瘍

GISTの治療

治療は大きく外科的切除と抗腫瘍薬による化学療法に分けられます。治療対象となるのはGISTもしくは有症状のSMTとなりますが、基本的に病変が局所に留まっているものは外科的切除が原則となります。一方、診断された時点で転移・播種を認める症例や術後再発を認めた症例に対しては化学療法を考慮することになります。

LECSとはECSとは

近年、胃外側からの病変の認識が困難な腔内発育型SMTに対して、経口内視鏡で切除範囲を決定することで切除範囲を可能な限り縮小させることができる、腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopic endoscopic cooperative surgery:LECS)が開発され、2014年には保険での治療が可能となりました。腹腔鏡で手術をすると同時に、内視鏡を使って胃の中からも同時に腫瘍を観察、切除する方法です。高度な胃の内視鏡技術と腹腔鏡技術が必要とされますが、より低侵襲で可能な限り臓器を温存することができるLECSは、術後のquality of lifeをできるだけ維持することのできる術式として期待されています。

詳しくはこちらの診療科にて

消化管内科

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