病気のはなし
脳血管内治療~切らない治療~
脳血管障害(脳卒中)は脳梗塞や脳出血、くも膜下出血に代表される疾患です。死亡率が高く、後遺症により寝たきりや介護を要する可能性が高い疾患でもあります。
脳血管障害の外科治療には「切る手術」が主流で行われていますが、近年の医療技術や医療機器の発達により「切らない治療」として「血管内治療(カテーテル治療)」も行われるようになりました。脳血管内治療は局所麻酔でも行うことができ、持病や高齢のために全身麻酔が困難な患者様でも体に負担の少ない治療を受けることができます。脳血管内治療は従来の「切る手術」と比べて同等の治療成績が示されており、脳血管内治療の件数は近年増加傾向にあります。
脳血管内治療の方法は主に足の付け根にある大腿動脈からカテーテルを挿入し、レントゲン線と造影剤を利用して血管の内側から治療を行います。治療時間はほとんどが1~3時間で、入院期間も1週間ほどのことが多いです。脳血管内治療を安全に行うためには術前に血管解剖を評価する検査や術前の内服が必要になります。また術後も一定期間の内服や定期的な検査が必要になります。
当院では患者様の容態や検査結果を踏まえて、従来の外科治療と脳血管内治療をよく検討して患者様に適した治療を行っております。
主な疾患と脳血管内治療
脳動脈瘤
頸動脈狭窄
脳梗塞
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