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公立学校共済組合 関東中央病院

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外来部門

外来部門では、児童思春期のご本人の相談や、そのご家族の相談だけではなく、成人期、老年期の方々の不眠症・うつ病・神経症など、幅広い精神科診療を行っております。詳細につきましては、精神科外来について今月の担当医休診情報をご覧ください。

なお、児童思春期の診療は、ご本人やご家族より時間をかけお話を伺う必要があります。十分な時間を確保するためにも、児童思春期のご本人やご家族の診療では、保険診療費のほかに予約料がかかります。

児童思春期のご本人およびご家族の予約料に関するお知らせ

平成28年4月1日より、予約料が下記のように変更となりました。

従来 【一律】1,080円(税込み)
変更後 児童思春期予約料 3,240円(税込み)
親ガイダンス予約料 5,400円(税込み)

厚生労働大臣の定める特定療養費にかかる「予約に基づく診察に関する基準」に沿って予約診療を行っております。

入院部門(児童思春期専門病棟)

入院部門は、東京都内でも数少ない児童思春期専門病棟(開放病棟)を有しております。病床数は50床で、対象は小学校高学年から20歳未満の方(不登校、ひきこもり、対人恐怖症、家庭内暴力、摂食障害、強迫性障害、適応障害、身体表現性障害、不安障害、うつ状態など)となっております。

児童思春期にみられる様々な症状の背景には、対人関係の悩み(特に友人関係や親子関係)が関係していることが少なくありません。例えば学校で、クラスメイトに過度に緊張してしまう、過度に気づかいしてしまう、自己主張が出来ない、嫌なことを嫌と言えないなどがあります。そして学校の中で、仲間関係を上手く作れずに孤立し、自宅に引きこもって、家族に依存したり、暴力を振るったり、食事を摂る摂らないで親子喧嘩になったりします。

そのような親子間の悪循環が続く場合には、入院することで、親と子どもの距離をいったん取ることができ、互いに親子関係や家族関係を冷静に見つめ直す良い機会になります。また、入院前は、自宅で昼夜逆転などの生活に陥ってしまうことも多いですが、入院することによって、規則正しい生活のリズムを取り戻すことができます。

入院をすると、多くの場合、親子関係や友達関係の問題が、病棟内でスタッフや仲間たちを相手に起こりますが、そのような問題を個人精神療法の中で考えたり、集団療法の中で気づいたりする中で、解決していきます。そして、これまでは、行動や症状でしか表現できなかった気持ちを、言葉にして表現できるようになったり、運動や絵を描く、音楽をするなど、より適切な形で発散できるようになったりすると、自分の心の中にできた理想に向かって頑張れるようになっていきます。

また、ご家族にも、お子さんの入院治療と並行して、お子さんに対する接し方をアドバイスする親ガイダンスを行っております。

集団療法

児童思春期にみられる様々な症状の背景には、対人関係の悩みが関係していることが少なくありません。そのような対人関係の悩みを解決する治療の一つとして、集団療法があります。集団療法のプログラムには大きく分けて、運動系のものと、文科系のものがありますが、いずれも対人関係を重視したプログラムとなっています。このような集団プログラムを受ける中で、自分自身の課題や対人関係の傾向に気づいたり、解決したりしていきます。

集団療法の具体的な活動内容(午前/午後)
自主活動 / ファイトクラブ
音楽 / ボディ・エクササイズ
体操 / コミュニケーション・エクササイズ
散歩 / 小グループ活動
美術 / ソフトボール
病棟の年間行事
山登り
納涼会
運動会
望年会(劇、ダンス、バンド、合唱、合奏などの発表会)

個人精神療法

児童思春期にみられる様々な症状の背景には、対人関係の悩みが関係していることが少なくありません。そのことに自分で気がついていることもあれば、気がついていないこともあります。そのようなときに、相談相手にいろいろな話をしながら、それまで気づいていなかった自分の気持ちに気づいたり、自分の感じ方や行動のパターンについてあらためて気づいたりすることができるようになっていきます。そのような中で、具体的にどのような対応方法をとればよいかも、おのずと見えてくるようになります。解決のためには不安を越えて取り組んでいく必要がありますが、その方向が次第に見えてきます。

なお、面接の時間や頻度、方法については、それぞれの患者様の困っていることや年齢に合わせて行っていきます。例えば、現実的なことについての相談や助言に重点を置いた精神療法が適した場合もあれば、自分の心の中で何が起きているのかをつぶさに見ていく精神分析的な精神療法が適した場合もあります。

親ガイダンス

不登校やひきこもり、摂食障害、神経症などに陥った思春期のお子さんの多くは、同世代の仲間関係が上手く行かず、自宅に引きこもったり、体の不調を訴えたり、親に依存したり、暴力を振るったりしてしまいます。このような子どもの行動に対し、親として対応を誤ると、それがまた子どもの問題行動を助長してしまうなど、悪循環に陥ることは少なくありません。

親ガイダンスでは、ご家族よりお子さんの様子をお聞きし、子ども自身が今何に困っているのか、どのような思春期発達上のニーズがあるのかなどを明らかにしていきます。そして、子どもの発達を促進するためには、どのような言葉がけや対応がふさわしいかについて、助言していきます。

診療の対象となる方

児童思春期の方
  • 登校できない状態が続いている。
  • ひきこもり状態が続いている。家族に暴力を振るってしまう。物を壊してしまう。
  • 体の調子が悪い(吐き気、腹痛など)が、身体面の検査をしても、異常がない。
  • 学校で友達ができなかったり、友達グループに入れずに、孤立している。
  • 同世代の視線を不安に感じたり、怖く感じたりして、集団の中に入れない。
  • 周りから自分は変に思われているのではと、すごく不安に感じる。
  • 周りに過度に気を遣ってしまい、気疲れしてしまう。
  • 言いたいことが言えない。嫌なことを嫌と言えない。
  • 不安で乗り物に乗れない。狭い所に居られない。
  • 意欲がでない。集中ができない。成績が下がってきた。
  • 摂食障害(拒食、過食)
  • 強迫性障害(不潔恐怖、洗浄強迫、詮索癖、確認強迫、こだわりなど)

※なお、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠如多動性障害)、知的障害の方は、当院の精神科では治療をお引き受けすることができません。

成人の方

不眠症、うつ病、神経症、パニック障害、適応障害、統合失調症などの診療を行っています。具体的には、次のような症状を扱っております。

  • 寝つきが悪い、夜中に何度も起きてしまう、朝早く起きてしまう。
  • やる気がでない、集中力がない。
  • 体の調子が悪いが、身体面の検査をしても異常がない。
  • 気分が沈む、何でも悪いほうに考えてしまう
  • 物事を悪いほうに考えてしまう、悲観的になりやすい。死にたくなってしまう。
  • 食欲がない、体重が減った。
  • イライラして怒りっぽい
  • わけのわからない不安・恐怖感・パニックにおそわれる
  • 不安で外出が怖く、乗り物に乗れない
  • 仕事に行く気力が出ない、仕事に行けない。
  • 人間関係がうまくいかないと感じる、職場にうまくなじめない。
  • 物音や周囲の出来事にひどく敏感になる

※なお、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠如多動性障害)、知的障害、アルコール依存症、薬物依存症の方は、当院の精神科では治療をお引き受けすることができません。

※また、成人の方で入院の必要な方は、他の医療機関をご紹介しています。

主な検査

  • 心理検査
    1. 知能検査:知的障害の有無や知的能力の特徴パターンがわかります。
    2. 性格検査:性格傾向を把握し、診断の補助として行います。
  • 頭部CT、頭部MRI
  • 脳波検査

担当スタッフ紹介

当院精神科の医師は、児童思春期の精神医療や精神療法を専門としております。

精神科 医師(部長代行) 菊地 秀明
資格等 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本思春期青年期精神医学会 運営委員
子どものこころ専門医
精神科 医師 中 康
資格等 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本精神分析学会認定精神療法医・スーパーバイザー
日本思春期青年期精神医学会 運営委員
精神科 医師 前原 智之
資格等 精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
精神科 臨床心理士 高野 寛之
資格等 臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)
精神科 臨床心理士 白神 理
資格等 臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)
精神科 精神保健福祉士 伊藤 京子
資格等 精神保健福祉士、作業療法士

診療実績

診療科で扱った主疾患と入院患者数
疾患名 平成26年度
統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害 0
気分(感情)障害 0
神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害※1 21
生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群※2 5
成人のパーソナリティおよび行動の障害 0
小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
特定不能の精神障害
0
合計 26

※1 適応障害、強迫性障害、身体表現性障害、不安障害など (不登校を含む)
※2 摂食障害など

精神科外来について

精神科の外来受付時間は、午前7時50分から午前11時までとなっております。

児童思春期のお子さんの再診は通常、予約制となっておりますので、主治医に連絡を取り、ご予約下さい。また、前回受診より、6カ月以上経った患者様は、初診となります。