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取り扱う主な疾患

内視鏡検査と治療の対象となる疾患

逆流性食道炎、胃炎(ピロリ関連性胃炎も含む)、十二指腸炎、食道潰瘍、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、上部消化管出血、細菌性腸炎、小腸炎大腸炎、食道ポリープ、胃ポリープ、小腸ポリープ、大腸ポリープ、大腸潰瘍(潰瘍性大腸炎を含む)、大腸憩室、虚血性腸炎、下部消化管出血、食道粘膜下腫瘍、胃粘膜下腫瘍、大腸粘膜下腫瘍、食道がん、胃がん、十二指腸がん、大腸がん、などの内視鏡検査を必要とする疾患全てであり、その診断結果においての早期がんには内視鏡的切除(EMR、ESD)、進行がんには抗がん剤や放射線治療までは当科で行い、手術適応などの患者様は当該科へ迅速に紹介をいたします。

さらに炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎では、現在、当科部長の外来のみで100人以上の患者様が通院されています。潰瘍性大腸炎の患者様の外来/入院加療におけるメサラジン内服薬はもちろん、顆粒球吸着療法(G-CAP)、ステロイド静注、免疫調節薬、タクロリムス(プログラフ)、インフリキシマブ(レミケード)、アダリムマブ(ヒュミラ)、ゴリムマブ(シンポニー)、エンタイビオ(ベドリズマブ)、ステラーラ(ウステキヌマブ)などにおいても十分な使用経験がございます。

担当医紹介

消化管内科部長 渡邉 一宏 わたなべ かずひろ

消化管内科医長 湯原 宏樹  ゆはら ひろき
資格 日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会総合内科専門医・内科認定医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器内視鏡学会関東支部評議員
難病指定医
医師緩和ケア研修会修了者

臨床研究

症状がない超高齢者における大腸カメラ検査について(2015年)

75歳以上の長寿(後期高齢者)検診で便潜血陽性の75-80歳代の方では、2次検査の前処置を含めたカメラ検査を比較的安全に受けられますが、85歳から90歳以上の人は大丈夫なのでしょうか?当科では世田谷地区のクリニックの先生と話し合い、下記の2つの強制的ではない世田谷地区内視鏡地域医療連携ローカル・ルールを作製し運用しています。

  1. 90歳以上または10年予後が見込めない人にスクリーニングの大腸内視鏡検査は勧めない。
    (必要な場合はCTなどの非侵襲検査)
  2. 大腸内視鏡検査の適応は緊急時を除き腸管洗浄液の自己内服が可能な症例、85歳以上の症例には原則的に入院での大腸内視鏡検査を勧める。

2013年作製

以上は無症状の高齢者の大腸癌スクリーニング検査についてであり、高齢者の検査希望者や症状のある患者さんを排除するものではありません。血便などの症状のある患者さんは、健康寿命の更新のため何歳でも検査が受けられる限りお勧めし入院での検査治療をしております。

引用文献)
1)渡辺一宏. 90歳以上の超高齢者における大腸癌スクリーニング内視鏡検査は必要か? Progress of Digestive Endoscopy 87, 63-7, 2015.
2)渡邉一宏, 湯原宏樹. 無症状の高齢者に対する大腸癌スクリーニング内視鏡検査の是非.日本医事新報 4892, 20-1, 2018.

啓脾湯(けいひとう)の潰瘍性大腸炎患者(寛解維持)に対する臨床研究について(2016年)

漢方薬の啓脾湯は虚弱な人の慢性下痢症で保険収載されています。以前から経験的に、潰瘍性大腸炎と思われる小児に処方され効果を認めていました。今回我々は当科で潰瘍性大腸炎の寛解維持治療に対して啓脾湯を使用している患者様にご協力を頂き、その安全性と臨床的・内視鏡的効果を判定し、結果を公表し多くの患者様の治療に還元することにいたしました。当研究内容は当院倫理委員会(2016年7月承認番号【28−3−004】)で承認されております。尚、寛解評価や漢方薬の調節は非常に難しいためご自身での自己購入での内服はお勧めしません。漢方専門医あるいは当科でご相談下さい。今後の本研究の成果にご期待下さい。

引用文献)
渡辺一宏ら. 5-ASAアレルギーを伴う潰瘍性大腸炎の寛解維持に啓脾湯を投与し内視鏡的粘膜治癒を長期観察し得た2例. Progress of Digestive Endoscopy 88, 65-8, 2016.

その他

「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査」の
ご協力のお願い。

 当院内視鏡室は日本消化器内視鏡学会指導施設であります。
その日本消化器内視鏡学会から平成24年7月に「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」が発表されました(この抗血栓薬とはバイアスピリンやプラビックスなど一般的に血液さらさらと言われているものです。ガイドラインは内視鏡検査や治療のときにその薬をやめるか変更するかの学会指標です)。ガイドラインでは抗血栓薬をやめることによる消化器内視鏡後の消化管出血だけではなく、もともとの病気である血栓塞栓症の誘発再発にも配慮して、抗血栓薬の休薬期間、方法などについて新たに提示しています。しかし、ステートメントに関してエビデンスレベルが低いものが多いことや、日本人に対するエビデンスが少ないことが問題と指摘されています。そのため、日本消化器内視鏡学会として「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査」を行うことになりました。本全国調査(参加指導施設1247施設予定)では抗血栓薬を使用している患者に対する内視鏡検査・治療の症例登録をprospectiveに行い、抗血栓薬服用者における偶発症を解析することによりガイドラインの有効性を検証しようとするものです。当院内視鏡室では2014年1月6日から1月10日までの内視鏡検査(胃カメラ/大腸カメラ)を受けられた抗血栓薬服用患者様の全例調査をいたします。尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。今後も当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。
 何卒、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成25年12月26日
消化管内科部長 渡邉一宏

「消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査
-2008年(平成20)~2012年(平成24)までの5年間-」の
当院内視鏡室データベースの使用のご理解とご協力のお願い。

  当院内視鏡室は日本消化器内視鏡学会指導施設であります。その日本消化器内視鏡学会から消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査の依頼がありました。以下は日本消化器内視鏡学会ホームページからの抜粋です。日本消化器内視鏡学会は、消化器内視鏡に関連した偶発症を 1983 年から 5 年毎に全国的 に調査し、これまでに 5 回の発表を行ってきた。5回目の調査は 2003 年から 2007 年まて行われ、その結果は 2010 年に本学会誌に公表されている。本研究は、全国調査を継続して行う目的で、2008 年から 2012 年の5年間に生じた偶発症を新たに調査し、消化器内視鏡に関連した 偶発症の実態を明らかにするものである。 以上、日本における消化器内視鏡学の安全と発展のために当院も協力する所存です。尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。今後も当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。何卒、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

平成27年2月2日
消化管内科部長 渡邉一宏

「消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査
-2017年(平成29)~2020年(令和2)までの3年間-の
当院内視鏡室データベースの使用のご理解とご協力のお願い。

  日本消化器内視鏡学会から当院に消化器内視鏡に関連した偶発症の後ろ向き全国調査の依頼がありました。日本消化器内視鏡学会では、消化器内視鏡に関連した偶発症を 1983年から行っており、消化器内視鏡に関連した偶発症の実態を明らかにするものです。当院も日本における消化器内視鏡学の安全と発展のために協力する所存です。調査期間は平成29年4月1日から令和2年3月31日と令和2年4月13日から4月19日です。尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。今後も当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。何卒、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

令和2年4月10日
消化管内科部長 渡邉一宏

当院内視鏡室の JED project(日本消化器内視鏡学会内に設けられた多施設共同研究事業)の
2020年からの参加について

  国際的に医療データベース化が進んでおり以下の目的において全日本の内視鏡施設と内視鏡検査を受けられた患者さんのデータ収集解析が必要となっています。
●内視鏡関連手技を行っている施設診療科の特徴●医療水準の評価 ●適正な消化器内視鏡専門医の配置、並びに消化器内視鏡技師、看護師等のコメディカルの適正 な配置●早期癌登録に対する精確な情報収集 ●内視鏡検査、治療を受けた方の予後 ●内視鏡検査・治療の医療経済的な情報収集 ●これから内視鏡関連手技を受ける方の死亡・合併症の危険性,等。これらは、いずれも今後の内視鏡進歩と内視鏡検査を受けられる患者さんの健康・安全の助けになるものです。この内容は当院倫理委員会 関中総発第10の85号で承認されております。
尚、別紙のNCDのデータベース管理説明書のとおり、患者さん個人を特定する形で、データを公表することは一切ありません。
今後も日本消化器内視鏡学会とともに当内視鏡室は皆様の健康のため努力邁進して参ります。何卒、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

令和2年12月2日
消化管内科部長 渡邉一宏

NCD

National Clinical Database(NCD)への登録について