このページでは、Javascriptを使用しています

当病院について

平成29年度 公立学校共済組合関東中央 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 63 172 274 538 753 1416 2146 2226 578
当院は世田谷区で初めての地域医療支援病院として、近隣の幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいております。60歳以上の患者さんが全体の約78%を占めており地域の高齢化が進んでいることが分かります。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 239 8.86 8.43 0.42 67.86 RFAパス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 153 24.29 20.83 18.30 84.53
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 127 26.46 17.71 4.72 84.01
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 98 15.85 12.34 5.10 82.58
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 95 11.33 10.61 2.11 76.09
患者数1位の肝癌に対して当院は、肝臓や体への負担が少なく、確実に、かつ安全に治療を行える経皮的ラジオ波焼灼療法(Radiofrequency ablation ; RFA)を行っています。治療実績はこれまでに約3,000件を超えています。
肺炎は呼吸器疾患のなかでも最も入院件数の多い疾患であり、内科全体でも第2位の入院患者数です。
第3位の心不全について、当院は心臓血管センターを設置しており、循環器内科と心臓血管外科が密接なチームワークを組み、患者さんに最適の治療法を行える体制で臨んでいます。
第4位の尿路感染症は前年度は74件でしたが、今年度は98件と増加しています。
第5位の胆管炎、胆管結石も前年に比べ増加しており、腹部超音波やCT、MRIなどの検査を行い、必要に応じて特殊な内視鏡検査・治療を消化器内科が行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 96 4.24 4.47 1.04 73.10
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 83 4.99 5.56 0.00 41.77 虫垂切除パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 68 10.79 8.98 4.41 68.59
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 60 7.20 7.40 1.67 63.07 腹腔鏡下胆嚢摘出術パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 57 4.28 4.38 0.00 60.09
第1位の結腸悪性腫瘍疾患は、早期癌から高度進行癌まで、それぞれのステージに対応した治療方針を立てています。手術治療に関しては、患者さまの負担を軽減するために低侵襲手術を実践していますが、当院で行う悪性疾患に対する腹腔鏡下手術の技量は、全国の主要施設と遜色ありません。
また、2015年4月に東京都がん診療連携協力病院に認定され、がんに対する診療体制も一層強化されました。キャンサーボードの開催、がん患者相談支援センターの設置、がん看護相談、薬剤師外来、がんリハビリテーション、管理栄養士による栄養指導、がんサロンの開催、緩和ケアチームによるサポート体制の強化等、多職種でがんの患者さまを支援する体制が整備されています。
第2位以降の、虫垂炎、ヘルニア、胆石症といった消化器の一般的な疾患も数多く扱っています。さらに、腸閉塞や腹膜炎等の救急疾患に対する即応能力が高いことも当科の特徴で、手術が必要な患者さまの診断から治療まで迅速に対応しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 66 6.73 5.21 0.00 61.73 上肢手術パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 59 34.15 27.09 72.88 81.41 大腿骨頸部骨折パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病なし 30 29.93 19.94 13.33 84.20 脊椎骨折パス
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 手術あり 定義副傷病なし 23 4.22 5.54 0.00 47.35 鎖骨固定術パス
160850xx97xx0x 足関節・足部の骨折、脱臼 その他の手術あり 定義副傷病なし 19 6.95 9.49 0.00 40.95
取り扱う主な疾患として、四肢の外傷、脊椎、膝関節や股関節、スポーツ外傷の他に、幅広い診療を各分野の経験豊富な医師が担当します。
入院患者数の多い疾患として、前腕骨折、大腿骨頚部骨折、鎖骨骨折、足関節骨折など、骨折が上位を占めます。また、入院手術後は早期からリハビリテーションや安心して退院していただくための生活環境指導などのサポートに、スタッフ全員で力を注いでいます。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 11 5.00 4.14 0.00 51.00
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 11 7.09 8.02 0.00 48.82 エキスパンダー・インプラント挿入パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 10 2.70 3.29 0.00 74.70
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10 4.50 5.60 0.00 35.60
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり 6.09
体表のケガから顔面の骨折をはじめ、皮膚および皮下の腫瘍、腫瘤切除後の再建、体のさまざまな部位のひきつれ、変形といった幅広い治療に対応しています。
入院疾患の中でも、脂肪腫、乳癌患者さんの乳房再建、老化による眼瞼下垂、顔の骨折などが上位にきています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 14.31 9.68 10.34 77.72
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 25 22.60 19.10 32.00 71.60
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 18 12.17 7.34 5.56 74.00
010070xx01x00x 脳血管障害 脳血管内手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13.93
010010xx99000x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 11.14
一般的な脳外科疾患(くも膜下出血、脳内出血、脳腫瘍、頭部外傷など)は当然のこと、当科では虚血性疾患に対する手術や脊髄疾患(頚椎症、腰椎症、脊髄腫瘍など)にも対応しており、脳神経外科専門医、脳卒中専門医、脊椎外科認定医が連携して治療にあたっています。
入院疾患の中でも、頭蓋・頭蓋内損傷、非外傷性頭蓋内血腫が患者数の上位を占めます。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 53 2.51 3.20 0.00 70.53 下肢静脈瘤パス
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 12 15.67 16.80 0.00 74.17
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 2.67 8.50 0.00 67.17
050050xx01110x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等11,2あり 手術・処置等21あり 定義副傷病なし 28.11
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 23.29
冠動脈疾患(心筋梗塞,狭心症)、心臓弁膜症,大動脈疾患(胸部・腹部動脈瘤,急性大動脈解離,外傷性大動脈損傷)、先天性心疾患、末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症,下肢静脈瘤)などの入院治療を、循環器内科との密接な連帯のもとに行っております。中でも、下肢静脈瘤、大動脈瘤、当科で透析用のシャント手術を行う腎不全患者、狭心症、慢性虚血性心疾患が入院患者数の上位を占めます。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 24 10.96 9.91 0.00 47.29 腹腔鏡下子宮全摘術パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 24 8.46 6.28 0.00 40.04 膣式・腹腔鏡補助下子宮全摘術パス
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 19 2.00 3.05 0.00 45.89 腹腔鏡下子宮全摘術パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 18 8.11 6.37 0.00 42.00 腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術パス
120110xx99xx0x 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 定義副傷病なし 8.00
子宮筋腫、子宮内膜症、月経不順・月経困難症などの月経異常、不妊、避妊、子宮脱など、入院や手術が必要な疾患も含めた婦人科疾患全般に幅広く対応する他、子宮癌検診やそれに伴う二次検診及び精密検査も行っています。子宮筋腫や卵巣嚢腫などの婦人科良性腫瘍疾患は手術にも対応しており、入院患者数の上位にきています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 41 9.46 8.51 0.00 67.41
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 3.30
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 2.85
020220xx97xxx1 緑内障 手術あり両眼 12.77
当科は緑内障の診療・手術と、白内障の手術を得意としています。緑内障治療は、緑内障専門医が最新の知見に基づいて緑内障の早期発見・早期治療に積極的に取り組み、様々な手術にも対応しております。また白内障治療については、むやみに手術時間の短縮をはかるのではなく、合併症が少なく眼に優しい手術を行っています。
緑内障が最上位ですが、最も多い入院疾患は白内障です。白内障(短期滞在手術症例)はDPCコードなしのため集計外となっています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 37 11.11 11.73 0.00 67.59
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 25 7.48 8.95 0.00 65.96
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 12 2.67 4.14 0.00 52.08
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 8.50
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 10.50
細菌感染症、アレルギー性疾患、皮膚の損傷など、皮膚疾患全般に幅広く対応しており、他にあざへのレーザー治療、いちご状血管腫ヘのプロプラノール内服、円形脱毛症の局所免疫治療、スギ花粉症への舌下免疫療法もおこなっています。
最も入院患者数が多い疾患は細菌感染症(急性膿皮症、蜂窩織炎、丹毒、壊死性筋膜炎など)であり、次に帯状疱疹、粉瘤・ほくろ・脂肪腫などの良性腫瘍、基底細胞癌・有棘細胞癌などの悪性腫瘍、と続きます。入院日数は全国平均よりも短く、早期に退院しています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 76 7.34 7.31 1.32 76.12 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)パス
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 23 5.78 7.20 13.04 78.30
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 22 11.59 12.34 4.55 66.18
110420xx97xx0x 水腎症(その他) その他の手術あり 定義副傷病なし 20 7.20 5.17 10.00 74.95
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 17 10.53 7.64 0.00 72.47 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術パス (HoLEP)
癌治療、尿路結石、前立腺肥大や尿失禁、さらには内分泌疾患など泌尿器科領域すべてに対応しており、症例に応じた最適な治療を提供しています。
最も入院患者数の多い膀胱癌治療は、経尿道的切除術(TUR-Bt)に加えて、浸潤性膀胱癌に対しては膀胱全摘術+尿路変向術を施行しております。また放射線照射+化学療法による膀胱温存療法も症例に応じて施行しております。続いて尿管結石及び腎結石、尿路感染症、水腎症、そしてホルミウムレーザー治療装置を駆使した経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を行う前立腺肥大症の順で患者数が多くなっています。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 46 8.43 10.15 0.00 59.89 乳房切除術パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 45 4.04 6.37 0.00 57.42 乳房部分切除パス(腋窩郭清を伴わない)
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 16 10.69 11.45 0.00 62.25 乳房部分切除パス(腋窩郭清を伴う)
090010xx99x00x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.58
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 5.96
入院患者数の第1位から第5位まで乳腺悪性疾患が占めています。
乳腺疾患は多様で、癌をはじめとした疾患に適切な検査・診断と治療の必要性が求められます。悪性疾患の場合、他科の医師らと症例ごとにカンファレンスを行い治療方針が決まります。温存手術が主流ですが、温存不可能な大きい腫瘍でも手術前に薬物治療から開始し、切除範囲を小さくすることで温存可能となる症例も少なくありません。全摘後の乳房再建で人工物や、背中やお腹の組織を用いるような技術を要す手術も、経験豊富な形成外科の専門チームとの協力で施行可能で、乳癌の手術と同時再建も対応できます。また温存不可能な大きい腫瘍でも手術前に薬物治療から開始し、切除範囲を小さくすることで温存可能となる症例も少なくありません。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 62 13 19 23 26 36 1 7
大腸癌 23 31 67 93 25 321 1 7
乳癌 30 58 1 7
肺癌 44 15 14 66 16 55 1 7
肝癌 127 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝臓癌の事をいいます。UICCが定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを指標に癌の進行度と拡がりの程度を一度に表わすことが出来る様に作られたのがStage分類です。
この表では、当院が入院治療を行った5大癌のStage分類毎の患者数、癌再発患者数を示しています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 7.25 49.94
中等症 150 15.23 80.56
重症 63 21.19 84.75
超重症 20 22.50 83.90
不明
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎であり、入院中に発症した肺炎(院内肺炎)は除いて、市中肺炎の入院患者数等を集計しています。
成人市中肺炎の重傷度別患者数は、中等度が最も多く、全体の平均年齢は79.92才(前年度79.91才)でした。また、重症度が高くなるほど平均年齢が高くなり平均在院日数が伸びる傾向が見られます。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 93 26.23 77.29 27.50
その他 27 26.04 77.74 7.50
「ICD10」とは、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈及び比較を行うため、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、発症から入院までの日数、入院期間、平均年齢、他院への転院率について示しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 225 0.95 1.80 0.00 72.92 内視鏡的結腸ポリープ切除パス
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cmを超える)(その他) 220 3.87 4.87 0.45 67.59 RFAパス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 132 3.08 10.37 1.52 75.51
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 82 0.68 1.56 0.00 65.73 内視鏡的結腸ポリープ切除パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 81 1.06 6.22 0.00 72.20 上部ESDパス
最も手術件数が多いのは内視鏡を用いた結腸ポリープ・粘膜切除術で第1位と第4位に入っています。
第2位の肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼術とは、超音波装置で観察しながら腫瘍の中に直径1.5mmの電極針を挿入し、電極周囲を450kHzの高周波(ラジオ波)により誘電し加熱することで、癌を凝固壊死させる手術です。開腹手術に比べて体の負担が少なく、体力の落ちた高齢の患者さんに適用できるメリットがあります。
第3位の内視鏡的胆道ステント留置術とは、閉塞性黄疸により、溜まった胆汁を逃がす(胆道ドレナージ)ため、胆管ステント(プラスチック製の細長いチューブ)を内視鏡を用いて胆管に挿入して狭くなった部分をバイパスする手術です。
第5位は早期胃癌に対して内視鏡的切除を行う手術です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 98 1.62 5.50 1.02 64.15 腹腔鏡下胆嚢摘出パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 87 1.26 3.31 0.00 71.72 ヘルニアパス
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 82 0.40 3.70 0.00 41.29 虫垂切除パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 40 5.65 13.63 0.00 69.38
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 32 2.19 7.53 0.00 71.72 胸腔鏡下肺部分切除術パス
外科では、腹腔鏡・胸腔鏡を用いた手術(胆嚢摘出術、虫垂切除術、結腸悪性腫瘍切除術、肺悪性腫瘍切除術)が1位、3位、4位、5位と手術上位を占めます。腹腔鏡・胸腔鏡手術とは、小さな切開創から器具を体内に挿入して病変を切除する手術のことです。治療期間の短縮や術後の痛みの低減など患者さんにも多くのメリットがあります。患者さんの立場に立った低侵襲手術の積極的な提供を行っているのが当科の特徴です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 74 2.01 10.08 2.70 58.39 上肢手術パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 53 2.15 24.75 58.49 79.55 上肢手術パス
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 36 1.11 2.14 0.00 54.86
K0484 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足) その他 19 0.95 1.53 0.00 44.47
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 17 3.53 38.65 76.47 79.18 大腿骨頚部骨折パス
第1位と第2位の骨折観血的手術はギプス固定と違い、骨を正常な位置に戻した後に釘やプレートなどで固定する手術です。
第3位と第4位の骨内異物除去術は骨折手術に使われた釘やプレートを骨癒合が完成してから除去する手術です。
手術後は早期からリハビリテーションや安心して退院していただくための生活環境指導などのサポートに、スタッフ全員で力を注いでいます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 11 1.00 5.09 0.00 48.82 エキスパンダー・インプラント挿入パス
K0301 四肢・躰幹軟部腫瘍摘出術 肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躰幹
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)
K333 鼻骨骨折整復固定術
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
形成外科では、乳腺外科依頼の乳房再建術の手術と、脂肪腫を取り除く四肢・躰幹軟部腫瘍摘出術、老化による眼瞼下垂の手術が毎年上位に入り、形成外科の主要な手術となっています。他には、鼻骨骨折整復固定術、皮膚癌を切除する皮膚悪性腫瘍切除術の順で手術件数が多くなっています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 2.03 9.13 10.00 76.83
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)
K6092 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈
手術件数第1位の慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術とは、頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる疾患に対して、麻酔下で頭蓋骨に穴をあけて、血腫を頭蓋外に排出させる手術です。続いて、脳動脈瘤頸部クリッピング術、「脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術」、脳内出血に対する開頭頭蓋内血腫除去術、「動脈形成術、吻合術」、の順で手術件数が多くなっています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 49 0.27 1.20 0.00 71.37 下肢静脈瘤パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 12 0.58 1.08 0.00 67.17
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 10 9.20 15.70 0.00 73.20
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈)
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈)
当科は、心臓血管外科専門医認定機構の認定施設として、心臓と血管の外科的治療(手術)を担当しています。
冠動脈疾患(心筋梗塞,狭心症)、心臓弁膜症,大動脈疾患(胸部・腹部動脈瘤,急性大動脈解離,外傷性大動脈損傷)、先天性心疾患、末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症,下肢静脈瘤)などの手術を行います。中でも下肢静脈瘤の手術が第1位となっております。
循環器内科との密接な連帯のもとに、手術が必要な患者さんとご家族と充分に話し合い、最良でかつ成績が安定しているスタンダードな手術方法を選択し、手術をさせていただきます。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 27 2.04 4.74 0.00 40.78 腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術パス
K877 子宮全摘術 23 2.13 7.83 0.00 47.91 腹腔鏡下子宮全摘術パス
K872-3 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術、子宮内膜ポリープ切除術 20 0.00 1.00 0.00 44.70 TCR(子宮鏡下手術)パス
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 16 1.75 6.88 0.00 37.31 LAM(腹腔鏡下子宮筋腫核出術)パス
K873 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 15 0.00 1.00 0.00 40.80 TCR(子宮鏡下手術)パス
産婦人科では、婦人科良性腫瘍に対する手術に際しては、極力美容的に小さな創部でできるよう、内視鏡下手術(腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術)を積極的に行っています。最も手術が多いのは腹腔鏡を用いた子宮附属器腫瘍摘出術、続いて子宮全摘術、他に子宮鏡を用いた子宮内膜ポリープ切除術、そして子宮筋腫摘出術が上位に入っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 481 0.31 1.03 0.00 76.53 白内障パス
K2683 緑内障手術(濾過手術) 16 0.25 12.63 0.00 60.81
K2231 結膜嚢形成手術(部分形成) 10 0.00 1.10 0.00 72.50
K2682 緑内障手術(流出路再建術)
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし)
当院眼科は白内障手術と緑内障手術を得意としております。白内障手術については、小切開超音波法による水晶体再建術を主体に行っています。むやみに手術時間の短縮をはかるのではなく、合併症が少なく眼に優しい手術を行っています。緑内障手術は専門とする医師2名を擁し、最新の知見に基づいて緑内障の早期発見・早期治療に積極的に取り組み、様々な手術にも対応しています。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満)
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6センチメートル以上12センチメートル未満)
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満)
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)
粉瘤・ほくろ・脂肪腫などの良性腫瘍から悪性黒色腫・基底細胞癌などの悪性腫瘍まで幅広く対応しております。
疾患によって、外科的手術、液体窒素による冷凍凝固療法、電気焼灼、炭酸ガスレーザーなどを選択します。植皮、皮弁やリンパ節生検をすることもあります。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 76 2.28 4.46 1.32 76.05 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 41 2.93 4.39 14.63 78.46
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 17 2.71 6.82 0.00 72.47 経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術パス (HoLEP)
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 11 3.45 8.91 0.00 61.45
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 10 1.00 2.30 0.00 57.00 経尿道的尿管結石破砕術(TUL)パス
最も件数の多い膀胱癌に対しての手術は経尿道的切除術(TUR-Bt)に加えて、浸潤性膀胱癌に対しては膀胱全摘術+尿路変向術を施行しております。また放射線照射+化学療法による膀胱温存療法も症例に応じて施行しております。
第2位の尿管ステント留置術は、尿閉や尿路結石手術後に尿管ステントを留置する手術です。ステントを留置することで、尿路におけるおしっこの通過障害などの深刻な合併症のリスクを低減します。
第3位の前立腺肥大症に対する手術として、ホルミウムレーザー治療装置を駆使した経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を施行しています。
第4位の腎癌に対する手術は、腹腔鏡下腎摘術に加えて、腎部分切除およびラジオ波焼灼(RFA)による低侵襲治療も行っています。
第5位の結石治療には、軟性尿管鏡を用いたTUL(f-TUL)、経皮的腎結石破砕術(PNL)、ESWLの3方法でどのような結石に対しても加療を行っています。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 45 1.02 2.02 0.00 57.42 乳房部分切除パス(腋窩郭清を伴わない)
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 31 1.19 6.26 0.00 60.68 乳房切除術パス
K4768 乳腺悪性腫瘍手術 (乳頭乳輪温存乳房切除術)(腋窩部郭清を伴わない) 15 1.00 6.40 0.00 58.27 乳房切除術パス
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術)(胸筋切除を併施しない) 乳房切除術パス
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴う) 乳房部分切除パス(腋窩郭清を伴う)
乳腺悪性疾患の場合、乳腺外科、放射線科、画像診断科、臨床病理科等の医師らと症例ごとにカンファレンスを行い治療方針が決まります。温存手術が主流ですが、温存不可能な大きい腫瘍でも手術前に薬物治療から開始し、切除範囲を小さくすることで温存可能となる症例も少なくありません。全摘後の乳房再建で人工物や、背中やお腹の組織を用いるような技術を要す手術も、経験豊富な形成外科の専門チームとの協力で施行可能で、乳癌の手術と同時再建も対応できます。
※患者数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 13 0.16
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 51 0.62
異なる
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、播種性血管内凝固症候群、重篤な疾患である敗血症、その他の真菌感染症、手術・術後の合併症の症例数と発生率を集計しています。
また、医療資源を最も投入した病名と入院のきっかけとなった病名が同一か異なるかで件数を分けて集計しています。
※症例数が10未満の場合、「‐」で表示しています。
更新履歴
2018.9.27
平成29年度 公立学校共済組合関東中央病院指標を公開しました。
2017.9.28
平成28年度 公立学校共済組合関東中央病院指標を公開しました。

前のページに戻る

このページのトップへ