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病院広報誌

緑のひろば

2009年2月号

検査の話 超音波(エコー)検査とは?


超音波検査はエコー検査ともいわれ、調べたい臓器のある身体の表面に、人間には聞こえない高い周波数の音(正確な表現としては、聞くことを目的としない高い周波数の音)を直接あて、臓器や組織から反射して返ってくるエコー信号を、画像化して診断する検査です。超音波検査は痛みもなく、安全な検査といわれています。このことは産婦人科で胎児の発育を検査するのに使われていることからもご理解頂けると思います。
 超音波検査の対象は、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓といったお腹の中の臓器を始めとして、心臓や血管、乳腺、甲状腺などの全身の臓器です。

・超音波検査の目的は?
 超音波検査では、短い時間で非常に多くの情報を効率的に知ることができます。そのため、スクリーニング検査から、より精密な検査、また緊急検査にも対応できます。
 さらに超音波検査は人間ドックや企業での健康診断でも活躍しており、最近は腹部に限らず乳がん検診(乳がんエコー)や動脈硬化の検査(頚動脈エコー)にも用いられています。このような健康診断やがん検診での超音波検査の最大の目的は、無症状の疾患を早期に発見して治療することです。

・画像診断センターで行われている超音波検査について
 当センターでは心臓を除く全身の超音波検査を施行しています。領域としては腹部、乳腺、甲状腺、頚動脈、皮膚です。対象となる疾患もそれぞれの領域のほぼすべての疾患を含みます。その中で今回は、腹部、乳腺、頚動脈について簡単に説明させていただきます。

@腹部超音波検査
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓などの臓器、胃、大腸などの消化管、そして膀胱、前立腺、子宮、卵巣などの下腹部臓器の検査を行います。ただし、肺や消化管などのガスがある部分や骨は超音波を通しにくい場合があるため、このような部分の検査は難しいことがあります。腹部エコーでわかる病気には多種多様なものがあり、その一例を挙げますと、肝炎、肝硬変、脂肪肝、胆のうポリープ、胆のう結石、腎結石、前立腺肥大、子宮筋腫、卵巣のう腫、肝臓・膵臓・腎臓等のがんなどです。

A乳腺超音波検査
乳房にあるしこりが良性か悪性かを調べたり、触診では触知困難な小さい腫瘤を発見することができる検査です。近年、日本では若い年齢層の乳がん患者が増加しています。そのため(乳腺)外科と協力して、マンモグラフィ(放射線科)とともに乳腺超音波検査を行って早期発見と診断に努めています。乳腺超音波検査は痛みもなく、マンモグラフィのように被曝の危険もありません。妊娠中の女性でも安心して乳がん検査を受けることができるのは大きなメリットだと考えられています。

B頚動脈超音波検査
超音波によって血管内の様子や血管壁の状態を画像として観察できる検査です。近年、脳梗塞や一過性脳虚血発作の原因の一つに挙げられている頚部血管の動脈硬化も、頚動脈超音波検査によって早期発見が可能です。

 実際の検査は専任の技師と医師が行いますが、最終判定は複数の検査結果(血液検査・CT検査など)と共に医師が総合的に行います。
 超音波検査は、色々な検査の中でも、最初に行われる事が多い検査です。痛みもなく体に優しい検査ですのでご安心してお受け下さい。



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