ラジオ波は外科的切除と比較してはるかに侵襲が少なく、安全な治療法といえます。しかしながら、生身の人間に針を刺し、肝臓に熱を加えるという治療がまったく安全なはずはありません。

 東大病院のデータでは、何らかの処置が必要であった合併症の発生率は約3%、当院のデータでも約2%の患者さんに合併症が生じました。主なものは、出血、感染(ばい菌が入ること)などですが、いずれも内科的治療にて回復しています。